或敵打の話
復讐に人生を削られた人々が、すれ違いと執念の果てで何を失っていくのかを突きつける一作。
🏯 細川家の武芸イベント当日
田岡甚太夫
槍なら任せろ。今日はちょっと手が軽い
🗡️
ナレーション
※この人、槍で無双して会場をざわつかせます
👑
王
剣も見たい。追加試合いこ
⚔️
瀬沼兵衛
じゃ、指南役の面子もあるし俺が出る
田岡甚太夫
ここは花持たせつつ、うまく負ける感じで…
🗡️
※その“気づかれる優しさ”だいたい事故る
⚔️
瀬沼兵衛
今、わざとだろ? それ一番ムカつくやつ
⚔️
瀬沼兵衛
本気でいく
💥 喉に一撃
田岡甚太夫
ぐっ…見た目まで最悪…
🗡️
※強いのに負け方だけ派手だと、だいたい噂の燃料になる
🧓
内藤三左衛門
甚太夫、お前を推薦したこっちの胃が痛い
🧓
内藤三左衛門
改めて三本勝負するか、こっちが責任取るかだ
田岡甚太夫
そこまで言われたら、やるしかない
🗡️
🎌 再戦
田岡甚太夫
一本
🗡️
⚔️
瀬沼兵衛
一本返した
田岡甚太夫
最後も取った。今度は文句ないだろ
🗡️
ナレーション
※リベンジ成功。だが相手の恨みゲージが静かに満タンへ
🌧️ 数日後の雨の夜
⚔️
瀬沼兵衛
あの紋、あの背格好…甚太夫だな
🩸 でも相手は別人だった
ナレーション
※最悪の見間違い。復讐のはずが、完全に別の人を斬ってしまう
🧒
加納求馬
父上…その敵、俺が追う
田岡甚太夫
俺にも責任がある。同行させてくれ
🗡️
🥷
津崎左近
求馬の助太刀は俺がする約束だ
🚶 敵討ちの旅スタート
ナレーション
※ここから旅パーティー結成。目的は一つ、でも空気は重い
🥷
津崎左近
最初の一太刀は俺が入れたい。そこ大事
田岡甚太夫
気持ちはわかるが、焦るとろくなことにならんぞ
🗡️
⛵ 広島→松山へ
🥷
津崎左近
あっ、あれ兵衛っぽい! 今しかない!
🥷
津崎左近
瀬沼兵衛! 求馬の助太刀、津崎左近だ!
⚔️
瀬沼兵衛
落ち着け。人違いするな
※その台詞、本当に本人が言うと逆に怖い
⚡ 一瞬の迷い
🩸 左近、返り討ち
🥷
津崎左近
……ほんとに本人だった
🗾 それから二年、探しても見つからない
🧒
加納求馬
江戸まで来たけど、もう心が削れる…
田岡甚太夫
まだだ。探すぞ。終われない
🗡️
🏙️ 江戸で身分を隠して聞き込み
🧒
加納求馬
実は最近、ある人に会ってると少しだけ楽なんだ
※長い復讐生活、心の避難所ができてしまった
🧒
加納求馬
待って、その客…兵衛かもしれない
🧒
加納求馬
でも、また旅に出たら…もう会えないかも
🛏️ 求馬、病に倒れる
🧒
加納求馬
俺、弱いな…
※若さと責任と孤独が、静かに限界を超える
🕯️ 遺書が残された
田岡甚太夫
敵の居場所は書いてある…でもお前、そこまで一人で抱えたのか
🗡️
🌥️ 松江へ到着
田岡甚太夫
ここで終わらせる。平太郎の分も、左近の分も、求馬の分も
🗡️
🧺
江越喜三郎
兵衛は恩地の屋敷にいるらしい。でも守りが固い
田岡甚太夫
一人で出る時を待つしかないか
🗡️
⛩️ 命日に寺で待ち伏せ
🧺
江越喜三郎
兵衛、実は亡くなった人たちの供養を続けてたらしい
田岡甚太夫
……そうか。だが、それとこれとは別だ
🗡️
※人の心が見えた瞬間でも、積み上がった恨みはそう簡単に消えない
🌙 朝から夜まで待機
🧺
江越喜三郎
来ない…今日に限って来ない
田岡甚太夫
ここまで来て、そうなるか
🗡️
🤒 その後、甚太夫が急病
🧺
江越喜三郎
旦那、大丈夫ですか!? 医者呼びます!
田岡甚太夫
騒ぐな…敵討ちの話が漏れる
🗡️
💊 名医・松木蘭袋が診る
🩺
松木蘭袋
かなりきついな。薬は出すが、楽じゃない
🧺
江越喜三郎
しかも兵衛まで同じ病気らしいです
田岡甚太夫
は? そこで被るのかよ…
🗡️
田岡甚太夫
あいつが先に死んでも困る。俺が先でも困る。詰んでるじゃないか
🗡️
※ついに敵の回復まで祈る羽目になる。復讐システム、だいぶ理不尽
田岡甚太夫
喜三郎…俺は命が惜しいわ
🗡️
🧺
江越喜三郎
……
田岡甚太夫
先生、最後に聞かせてくれ。兵衛はまだ生きてるか
🗡️
🩺
松木蘭袋
……今朝、見届けた。兵衛はもう亡くなった
田岡甚太夫
そうか…あいつ、運だけはあるな…
🗡️
🕯️ 甚太夫、静かに息を引き取る
🌸 のちに墓前へ紅梅が供えられる
※勝った人がいない。なのに、妙に人の気持ちだけが残る終わり方
- ▶復讐は思い通りに完了しない
- ▶恨みの裏にも人の情がある
- ▶執念と運命はしばしばすれ違う
芥川竜之介『或敵打の話』のあらすじ
武芸試合での遺恨から、田岡甚太夫は瀬沼兵衛と対立する。やがて兵衛は甚太夫を狙うが人違いで加納平太郎を斬ってしまい、その息子・求馬が敵討ちの旅に出ることになる。甚太夫も責任を感じて同行し、さらに仲間の左近や従者の喜三郎を巻き込みながら、長い追跡が続いていく。しかし旅の途中では返り討ちや病、恋情、孤独が重なり、敵討ちは単純な勧善懲悪では済まない様相を見せていく。
『或敵打の話』の作者について
芥川龍之介(1892-1927)は、大正期を代表する短編小説の名手で、鋭い心理描写と古典・説話を下敷きにした再構成に定評がある。『羅生門』『鼻』『藪の中』などで知られ、人間のエゴや不安、運命の皮肉を簡潔な文体で描いた。『或敵打の話』でも、武士の敵討ちという古い題材を使いながら、名誉や義理の裏にある弱さ、偶然、情の複雑さを際立たせている。
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