きりしとほろ上人伝
最強の主を求めた山男が、人を助け続けるうちに、本当の強さの意味へたどり着いていく。
⛰️ 山奥。でかすぎる山男、出現。
れぷろぼす
俺、体力はバグってるのに山で鹿追ってるだけって、ちょいもったいなくない?
🧔
※スケールは神話級、悩みはわりと就活。
🪵
杣たち
その腕あるなら、いちばん強い人に仕えたらいいじゃん
れぷろぼす
それな。最強の上司どこ?
🧔
🪵
杣たち
たぶん帝かな。あの人めっちゃ強いって評判
🐦 頭の四十雀たち、いっせいに飛び立つ
※鳥だけが先に、人生の分岐点を察している。
🏰 大都会あんちおきや到着
れぷろぼす
人、多っ。山より情報量ある
🧔
👑
帝
でかっ。採用
※面接、ほぼサイズ感で通過。
れぷろぼす
よっしゃ!最強の人の部下になった!これで勝ち組!
🧔
⚔️ 隣国が攻めてくる
👑
帝
れぷろぼす、先頭よろしく
れぷろぼす
任せろ。今日の俺、たぶん城より強い
🧔
💥 敵将、空を飛ぶ
※物理で会話を終わらせるタイプ。
👑
帝
大勝利!お前、今日からえらい人ね
れぷろぼす
ついに出世きたーーー
🧔
🍷 祝宴の夜
れぷろぼす
ん? なんで帝、悪魔って単語が出るたび十字切ってるの?
🧔
🛡️
侍
悪魔のほうがヤバいから。帝でもちょっと警戒する
れぷろぼす
え、じゃあ帝が最強じゃないの?
🧔
🛡️
侍
そこはまあ…そうなる
れぷろぼす
じゃ、俺、悪魔に仕えるわ
🧔
※出世ルートが急にダークサイドへ曲がった。
⛓️ その場で取り押さえられる
👑
帝
宴の席でその転職宣言はやめて
🕳️ 地下牢
れぷろぼす
最強を求めただけなのに、なんでこうなるんだよ…
🧔
😈
悪魔
呼んだ? うち来る?
れぷろぼす
行く。最強のとこで働きたい
🧔
🌪️ 悪魔、空飛んで連れ出す
※転職エージェントの移動手段が派手すぎる。
🏜️ 砂漠の隠者の家の屋根
😈
悪魔
じゃ、あの聖なるおじいさん、誘惑してみるか
✨ 悪魔、美しい女の姿に変身
⛪
隠者
こんな時間にこんな美人が砂漠に? 逆に怪しいな
😈
悪魔
いやいや、ただの親切訪問でして
⛪
隠者
その営業、うちでは通らんよ
✝️ 十字により悪魔、退散
れぷろぼす
えっ、悪魔が負けた!? じゃあその『えす・きりしと』って人のほうが上?
🧔
⛪
隠者
そういうこと。会いたいなら、まず人を助けなさい
れぷろぼす
断食とか勉強とかは無理なんだけど
🧔
⛪
隠者
知ってた。じゃあ川の渡し守やって
れぷろぼす
それならできる! 力仕事、得意!
🧔
💧 洗礼を受け、『きりしとほろ』となる
※ジョブチェンジ完了。山男から聖人候補へ。
🌊 流沙河。激流すぎる渡し場。
きりしとほろ
はいはーい、渡る人どうぞ。人も馬もまとめて運べます
🧔
※サービスは豪快、接客はやさしい。
⏳ 三年経過
きりしとほろ
人助けはしてる。でも、まだ会えないのか…
🧔
⛈️ 嵐の夜
👦
子ども
すみません、この川、渡してください
きりしとほろ
もちろん。こんな夜に一人とか危ないだろ
🧔
🏃 子どもを肩に乗せて渡り始める
きりしとほろ
ん? ちょっと待て、急に重くない!?
🧔
きりしとほろ
岩背負ってる? いや山? 世界そのもの?
🧔
※比喩のはずが、たぶんだいたい合ってる。
🐦✨ 四十雀たちが光のまわりを舞う
きりしとほろ
小鳥まで頑張ってる。俺がここで止まるわけにいくか!
🧔
💪 激流を押し切って対岸へ
きりしとほろ
はあ、はあ…君、見た目の10歳感どこいった。重さが宇宙級なんだけど
🧔
👦
子ども
そりゃそうだよ。今夜きみが背負ったのは、世界の苦しみを負う者なんだから
🌹 後には杖と、咲いたばかりの薔薇
※力で最強を探した男は、やさしさでいちばん大きなものに触れた。
- ▶本当の強さは支配より奉仕にある
- ▶人を助ける行いが信仰になる
- ▶素朴な心が奇跡に届く
芥川竜之介『きりしとほろ上人伝』のあらすじ
怪力の山男れぷろぼすは、天下一強い者に仕えたいと考え、まず帝の家来になります。ところが帝より悪魔のほうが恐れられていると知ると、今度は悪魔に従いますが、砂漠の隠者の前で悪魔が退けられるのを見て、さらに上の存在を求めるようになります。隠者に導かれたれぷろぼすは『きりしとほろ』と名を改め、激しい川で旅人を渡す役目を三年続けます。ある嵐の夜、一人の子どもを背負って川を渡ったことから、彼は自分の求めていたものに思いがけない形で出会います。
『きりしとほろ上人伝』の作者について
芥川龍之介は大正期を代表する作家で、『羅生門』『鼻』『地獄変』などで古典や説話をもとにした鋭い再創造を数多く残しました。この作品もキリスト教の聖人伝説を下敷きにしながら、雅びでユーモラスな文体と、寓話としてのわかりやすさを両立させています。異国的な題材を借りつつ、人間が何を「強さ」と呼ぶのかを問い直す点に、作者らしい関心がよく表れています。
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