Monogatalk物語 × 対話

蜘蛛の糸

芥川竜之介

この作品は、小さな善行があっても利己的な心を捨てられなければ本当の救いには届かないことを描いています。
🪷 極楽の朝、蓮池のほとり
お釈迦様
朝の散歩、静かでいいなあ
🧘
※天界のモーニングルーティン、優雅すぎる
お釈迦様
ん? 下のほう、ちょっと見てみるか
🧘
💧 透き通った池の水の下に地獄が見える
お釈迦様
あれはカンダタか。だいぶ苦しそうだな
🧘
※かなり悪いことをしてきた人だけど、昔一回だけ小さなクモを助けたことがある
お釈迦様
たった一つでも、良いことは良いこと。試してみよう
🧘
🕸️ 銀色のクモの糸を地獄へするすると下ろす
🌑 地獄の底、暗くて重たい空気
😓
カンダタ
もうしんどい…ここ、気分まで沈むんだが…
😓
カンダタ
え、なにあれ? 上から糸きた!?
😓
カンダタ
これ、ワンチャンあるじゃん! 登れば出られる!!
※急に希望を見つけた人のテンション
😓
カンダタ
よし、今だ。上へ上へ…!
⬆️ 必死によじ登る
😓
カンダタ
はあ…はあ…ちょっと休ませて…
😓
カンダタ
お、けっこう上まで来た! これ勝ったくない?
😓
カンダタ
よっしゃ、助かったわ!
😓
カンダタ
……ん? 下、なんか多くない?
👥 ほかの罪人たちも糸を登ってくる
😓
カンダタ
いやいやいや、そんな人数で来たら切れるだろ!?
※さっきまで希望だった糸、急に定員オーバー問題が発生
😓
カンダタ
せっかくここまで来たのに、自分まで落ちたら終わる…
😓
カンダタ
おい! この糸は俺のだ! 勝手に登ってくるな! 下りろ、下りろ!
その瞬間、糸がぷつりと切れる
😓
カンダタ
えっ、ちょ、マジで!?
⬇️ まっさかさまに落下
※独り占めしようとした瞬間、ゲームオーバー
🪷 再び極楽の蓮池
お釈迦様
自分だけ助かろうとすると、そこでだめになるのか…
🧘
お釈迦様
せっかくの小さな優しさも、心の持ち方次第なんだな
🧘
※景色はきれいでも、話はかなり刺さる
🌸 蓮の花は静かに揺れ、いい香りが広がる
  • 自分だけ得しようとすると失敗しやすい
  • 小さな善意でも大事
  • 救いは心のあり方で変わる

あらすじ

極楽を歩いていたお釈迦様は、地獄で苦しむカンダタの姿を見つけます。カンダタは悪事を重ねた男でしたが、かつて一度だけ小さなクモの命を助けたことがありました。その善行に報いようとして、お釈迦様はクモの糸を地獄へ垂らします。カンダタは喜んで登り始めますが、ほかの罪人たちが続くのを見て糸を独り占めしようとし、その瞬間に糸は切れて再び地獄へ落ちてしまいます。

作者について

芥川龍之介(1892-1927)は大正時代を代表する小説家で、短編の名手として知られています。『羅生門』『鼻』などで人間の心の弱さや利己心を鋭く描きました。『蜘蛛の糸』は仏教的な題材をもとにした寓話的作品で、子どもにも読みやすい形をとりながら、人間のエゴと救いの条件を深く問いかけています。

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