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おぎん

芥川竜之介

信仰を守る強さよりも、亡き両親を思う情が勝ったとき、人はどこへ向かうのかを突きつける一作。
🌙 遠い昔、信仰の取り締まりが厳しい時代
※信じる自由が、わりと命がけだった時代です
おぎん
今日もお祈りしてから牛追いしてくるね
👧
👨‍🌾
孫七
おう。無理すんなよ、おぎん
👩
おすみ
帰ったらごはんよ。ちゃんと手洗ってね
※養父母、やさしい。乱世にしてはやさしさの供給量が多い
🙏 おぎんは月を見ながら静かに祈る
おぎん
どうか見守ってください。みんな無事でありますように
👧
🎄 祭りの夜
👨‍🌾
孫七
今夜は特別な夜だ。静かにお祝いしよう
👩
おすみ
火もあったかいし、いい夜だねえ
🚪 役人が踏み込んでくる
🧑‍⚖️
役人
そこまでだ。全員、連れていく
おぎん
えっ、今夜なの…?
👧
👨‍🌾
孫七
大丈夫だ。心まで縛られるわけじゃない
👩
おすみ
うん。祈りはやめないよ
※捕まってるのに精神の姿勢がまっすぐすぎる
🕳️ 暗い牢の中
👩
おすみ
つらいね…でも、ここで折れたくはない
👨‍🌾
孫七
あと少しの辛抱だ。心を守ろう
おぎん
わたし、夢で光みたいなものを見たよ。慰められた気がした
👧
※極限状態でも、おぎんの心だけはまっすぐ天を向いている
🧑‍⚖️
役人
まだ考え直せるぞ。信仰を捨てれば楽になる
👨‍🌾
孫七
その話は何度聞いても答えは同じだ
👩
おすみ
わたしたちは変わらないよ
おぎん
……
👧
🔥 刑場。三人は柱に縛られる
🧑‍⚖️
役人
最後に聞く。捨てるか、捨てないか
👨‍🌾
孫七
……
👩
おすみ
……
おぎん
わたしは…信仰を捨てます
👧
※場が凍る。見物人のざわめき、いきなり最大値
👨‍🌾
孫七
おぎん!? 何を言ってるんだ
👩
おすみ
おぎん、しっかりして。祈るんだよ
🌲 おぎんの視線の先に墓地の松
おぎん
あの松の下には、ほんとのお父さんとお母さんが眠ってる
👧
おぎん
あの人たちはこの教えを知らないまま亡くなった
👧
おぎん
なのに、わたしだけ幸せな場所へ行くなんて…できない
👧
おぎん
わたしは、あの人たちのところへ行く
👧
※信仰の理屈より、親への情が勝ってしまった瞬間
👩
おすみ
おぎん……
👨‍🌾
孫七
それは道を外れることだ…だが……
おぎん
お父様、お母様、どうか許してください
👧
👩
おすみ
わたしは…天国に行きたいからじゃない
👩
おすみ
あなたと一緒にいたいだけなんです
※愛が強い。理屈を静かに追い越していく
👨‍🌾
孫七
……
おぎん
みんなで、一緒に行きましょう
👧
👨‍🌾
孫七
……わかった
※正しさだけでは割り切れない。人の心、だいぶ難しい
👀 見物人たちがざわつく
※周囲は『え、そっち行くの!?』と騒然。でも当人たちはそれどころじゃない
  • 信仰と親子の情は衝突する
  • 正しさだけでは人は動けない
  • 極限で出るのは、その人のいちばん深い願い

芥川竜之介『おぎん』のあらすじ

迫害の厳しい時代、少女おぎんは養父母の孫七・おすみとともに隠れた信仰を守って暮らしていた。やがて三人は役人に捕らえられ、牢で責めを受けた末、刑場へ引かれる。それでも養父母は信仰を捨てまいとするが、おぎんは墓地に眠る実の両親を思い、自分だけ救われることを拒んで信仰を捨てると言い出す。その言葉は周囲の心も揺らし、物語は信仰の正しさと人間の情愛がぶつかる痛切な場面へ進んでいく。

おぎん』の作者について

芥川龍之介(1892-1927)は大正期を代表する小説家で、『羅生門』『鼻』『地獄変』などで知られる。古典や説話、キリシタンものを素材に、人間の心理の矛盾や倫理の揺らぎを鋭く描いた。『おぎん』もその一つで、宗教的な題材を用いながら、教義そのものよりも人間の情と内面の葛藤に深く切り込んでいる。

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