Monogatalk

老いたる素戔嗚尊

芥川竜之介

手放せない誇りと娘への愛がぶつかる中で、老いた神が最後にたどり着くのは、勝つことではなく祝福する強さだ。
🏯 大蛇退治のあと、素戔嗚は村の長になった
素戔嗚
やっと落ち着いたわ。家ある、妻いる、最高かも
🧔
👸
櫛名田姫
前よりずいぶん丸くなったよね
※元・暴れん坊、家庭を手に入れて急に穏やかになる
👶 子どもも増え、家も一族もどんどん大きくなる
素戔嗚
よし、お前ら各地おさめてこい。うちの勢力、広げるぞ
🧔
※家庭円満の裏で、しっかり天下拡大もしている。仕事ができる父
⚰️ だが、櫛名田姫が病で亡くなる
素戔嗚
……いや、ちょっと待てよ
🧔
🧝‍♀️
須世理姫
お母さま……
※ここで素戔嗚、かなり深く沈む。強者でもこの手のダメージは重い
素戔嗚
もう国は八島士奴美に任せる。俺はここを離れる
🧔
🌊 須世理姫を連れ、海の向こうの島へ移り住む
素戔嗚
この島、静かでいいな
🧔
🧝‍♀️
須世理姫
蜂も蛇も育てるの、だいぶ慣れたよ
素戔嗚
よし。狩りも術も全部教える
🧔
※英才教育の内容がかなりワイルド
🌅 ある日、須世理姫が見知らぬ若者を連れて帰る
🧝‍♀️
須世理姫
お父さま、この人、旅の人。食べ物と水を探してたの
🧑
葦原醜男
葦原醜男と申します。少し休ませてもらえれば
素戔嗚
……ふーん
🧔
※父、ひと目で察する。「あ、これ娘の恋フラグだ」
👀 その夜、二人の空気が完全にいい感じになる
素戔嗚
今夜は泊まっていけ
🧔
🧑
葦原醜男
ありがとうございます
素戔嗚
須世理姫、蜂の部屋に案内しろ
🧔
🧝‍♀️
須世理姫
……えっ
※歓迎の顔で出してきたのが、だいぶ物騒な宿泊プラン
🧝‍♀️
須世理姫
これ振って。三回。絶対
🧑
葦原醜男
説明ほしいけど、たぶん今は従う場面だな
🐝 部屋の中、巨大な蜂だらけ
🧑
葦原醜男
いや規模がおかしいって!!
🧣 領巾を振ると、蜂はおとなしくなる
🧑
葦原醜男
助かった……須世理姫、ガチで命の恩人
素戔嗚
お前、あいつの妻になるのは許さん
🧔
🧝‍♀️
須世理姫
……
※娘、無言。こういう無言、だいたい意思が固い
素戔嗚
じゃあ次は蛇の部屋だ
🧔
🐍 今度は大蛇だらけの部屋
🧑
葦原醜男
宿が毎晩アトラクション強すぎる
🧝‍♀️
須世理姫
昼に置いた領巾、使って……!
🧣 またも切り抜ける
素戔嗚
なんで生きてるんだこいつ
🧔
※父、だんだん意地になってきた
🏊 翌朝、海で泳ぎ勝負
素戔嗚
泳ぎなら負けん
🧔
🧑
葦原醜男
じゃ、行きますか
※結果、若者がすいすい先へ行く。父のプライド、静かに着水
🏹 今度は弓比べからの、矢を拾いに行かせる流れ
素戔嗚
悪いが、俺の矢を探してこい
🧔
🧑
葦原醜男
了解です
🔥 素戔嗚、草原に火を放つ
※ついに手段が雑になってきた。嫉妬と執着、だいぶ煮えている
素戔嗚
……これで終わりだろ
🧔
🌄 翌朝
🧑
葦原醜男
おはようございます。矢、ありました
素戔嗚
は???
🧔
🧝‍♀️
須世理姫
無事でよかった……!
🧑
葦原醜男
穴に落ちて助かりました。中、野ネズミだらけでしたけど
※地獄みたいな説明なのに、生還報告としてはかなり明るい
素戔嗚
じゃあ最後に、髪の手入れを手伝え
🧔
🪮 白髪をかき分けると、そこにいたのは大きなムカデ
🧑
葦原醜男
それ、頭に住ませるもんじゃないって
🧝‍♀️
須世理姫
これ使って。木の実と赤土
😴 素戔嗚が眠る
※若者、うまくごまかしつつ脱出準備。ここだけ急に脱出ゲーム感
🪢 二人は素戔嗚の髪を梁に結びつけ、舟で逃げる
素戔嗚
やられた!!
🧔
🌪️ 梁ごと引きちぎって外へ出る
素戔嗚
……まだ追える
🧔
🛶 海の上、舟には葦原醜男と須世理姫
素戔嗚
矢を放てば、届く
🧔
※ここで父、怒りと孤独と愛情が正面衝突する
素戔嗚
……いや
🧔
素戔嗚
お前たちを祝うぞ!
🧔
素戔嗚
俺より強くなれ。俺より賢くなれ。俺より幸せになれ!
🧔
🌊✨ 海風の中、老いた神は笑って二人を見送る
  • 愛は支配より強い
  • 老いは敗北ではなく手放す力
  • 親の執着の先に祝福がある

芥川竜之介『老いたる素戔嗚尊』のあらすじ

大蛇退治の後、素戔嗚は櫛名田姫と家庭を築き、やがて国を治める大きな存在になる。しかし妻を失ったことで心に大きな穴があき、娘の須世理姫を連れて海の向こうの島で暮らし始める。そこへ若者・葦原醜男が現れ、須世理姫と惹かれ合うが、素戔嗚はその関係を認めず、次々と過酷な試練を与える。それでも若者は生き延び、娘とともに島を去ろうとし、老いた素戔嗚は最後の決断を迫られる。

老いたる素戔嗚尊』の作者について

芥川龍之介(1892-1927)は、大正期を代表する小説家で、『羅生門』『鼻』『蜘蛛の糸』などで知られる。古典や説話を現代的な心理描写で読み替える手腕にすぐれ、本作でも日本神話の素戔嗚尊を、荒ぶる英雄ではなく老いと喪失を抱えた複雑な存在として描いた。神話の題材を使いながら、親子、嫉妬、誇り、別れといった人間的な感情が濃く表れている。

青空文庫で原文を読む →

このサイトのコンテンツは AI により生成されています。作品理解の「入り口」としてお楽しみください。