Monogatalk物語 × 対話

人間失格

太宰治

笑ってごまかすしかなかった青年が、人を恐れ、人に求め、人間であることそのものからこぼれ落ちていく。
📷 3枚の写真から始まる話
※最初から不穏。アルバム見てるのにホラーの導入みたい
📝
語り手
この男、子どもの頃の笑顔からしてなんか無理してる感じなんだよな…
葉蔵
人間って何考えて生きてるのか、ほんとにわからん
🎭
葉蔵
なので、とりあえず道化キャラで乗り切ります
🎭
※心は大パニックなのに、表面だけサービス精神100点
🏠 金持ちの家の末っ子時代
🎩
東京みやげ、何がほしい?
葉蔵
え、急に聞かれると何も言えない…
🎭
葉蔵
よし、深夜にこっそり手帳へ書いとこ。『ししまい』っと
🎭
※欲しいわけじゃないのに、空気を守るための深夜ミッション発生
🏫 学校では人気者モード
葉蔵
先生、今日も変な作文出しときました
🎭
📚
先生
こらこら…いや面白すぎるだろ
葉蔵
尊敬されるのこわいから、お茶目枠でいきたい
🎭
※評価されても地獄、叱られても地獄。難易度ハードすぎる
🌸 中学時代、転機
葉蔵
鉄棒でわざと派手に失敗して、みんな笑わせるか
🎭
👀
竹一
ワザ。ワザ。
葉蔵
えっっっ見抜かれた!?
🎭
※その一言、葉蔵のメンタルにクリティカルヒット
👀
竹一
それとさ、ゴッホってお化けの絵みたいだよな
葉蔵
……それだ。きれいに描くんじゃなくて、怖さごと描けばいいのか
🎭
🎨 葉蔵、お化けみたいな自画像を描き始める
🗼 東京へ
葉蔵
ほんとは美術の道いきたいけど、言い返せないから普通に進学…
🎭
🍶
堀木
5円貸して。あと飲もう。都会ってのはこうやって遊ぶんだよ
葉蔵
距離の詰め方が急すぎる
🎭
※ここから悪友チュートリアル開始
🍶
堀木
酒、たばこ、夜遊び。あと思想の集まりとかもあるぞ
葉蔵
人間が怖いので、酔ってる時だけちょっと休める…
🎭
🌃 ツネ子と出会う
🌙
ツネ子
心配いりません。お金なくても、まあ座りなはれ
葉蔵
この人の前だと、無理におどけなくていい気がする
🎭
🌙
ツネ子
なんや、しんどいね。もう全部いやになる時あるわ
葉蔵
……わかる
🎭
※やっと少しだけ寄りかかれた相手だった
🌊 二人で海へ向かう夜
※ここは重い場面なので、ふざけず静かに進行
葉蔵
死ぬつもりだった。でも、自分だけ生き残った
🎭
🚨 事件化、取り調べ、学校からも転落
🏚️ ヒラメ宅に居候
🐟
ヒラメ
外出は控えてください。ちゃんと更生してください
葉蔵
更生って何をどうしたら発生するんですか…
🎭
📰
シヅ子
うち来る? 漫画、描けるでしょ。仕事つなげるよ
葉蔵
助かる。でも助けられるほど、しんどい
🎭
✒️ 漫画家として食いつなぐ日々
🧒
シゲ子
お父ちゃんって、神様にお願いしたら何でももらえるの?
葉蔵
お父ちゃんは、そのへんあんまり自信ない…
🎭
🧒
シゲ子
シゲ子はね、本当のお父ちゃんがほしいの
葉蔵
その一言、めちゃくちゃ刺さるやつ…
🎭
※子どもの無邪気、たまに急所へ直球で来る
💍 ヨシ子と結婚
🌼
ヨシ子
きのう約束したんだから、今日は飲んでないでしょ?
葉蔵
この人、こっちが酔ってても『演技だと思った』って信じ切るのか…
🎭
葉蔵
結婚しよう。たぶん今、人生でいちばんまともになりたい
🎭
🏡 ささやかな新婚生活
※ここ、一瞬だけ『普通の幸せいけるか?』って空気になる
🍶
堀木
よう、色魔。飲もうぜ
葉蔵
来ると思ったんだよな、この災厄デリバリー…
🎭
🌃 ある夏の夜、決定的な亀裂
※信じていたものが壊れる場面。ここも静かに
葉蔵
自分は怒るより先に、ただ怖くなった。何もかも信じられなくなった
🎭
🌼
ヨシ子
……
葉蔵
信頼って、そんなに壊れやすいのかよ
🎭
💉 酒から薬へ
🩹
薬屋の奥さん
お酒はやめて。これで少し落ち着くかもしれないけど、使いすぎはだめ
葉蔵
不安が消えるなら、もうそれでいい気がしてきた
🎭
※よくない方向に『救い』が見つかると、わりと一直線
葉蔵
仕事も生活も、どんどん崩れていく。止めたいのに止まらない
🎭
🚗 連れられて行った先は…
🍶
堀木
大丈夫、大丈夫。しばらく静養だよ
葉蔵
……なんか嫌な予感しかしない
🎭
🔒 精神病院
葉蔵
抵抗しなかったら、狂人ってことにされた
🎭
葉蔵
もう自分は、人間失格なんだと思った
🎭
♨️ 田舎での療養生活へ
葉蔵
幸福も不幸も、もうよくわからない
🎭
葉蔵
ただ、一切は過ぎていきます
🎭
📔 手記はここで終わる
📝
語り手
でも、実際に会った人は『あの子はいい子だった』って言うんだよな…
※結局いちばん怖いのは、『人間』の見え方が人によって全然ちがうことかもしれない
  • 他人に合わせ続ける痛み
  • 信頼と不信のねじれ
  • 生きづらさの果ての自己喪失

あらすじ

『人間失格』は、他人への強い恐怖を抱えた大庭葉蔵が、道化を演じることで辛うじて社会とつながろうとする手記形式の物語です。裕福な家に生まれながらも人間の感情や常識になじめず、学生時代から酒、女、悪友との交際に流されていきます。やがて心の支えになりかけた関係も次々に壊れ、依存や挫折を重ねる中で、自分はもう「人間失格」だと思いつめていきます。冒頭と末尾では別の語り手が葉蔵の写真や手記を読み、その人生の異様さと哀しさを浮かび上がらせます。

作者について

太宰治は1909年生まれの小説家で、昭和文学を代表する存在です。自身の破滅的な体験や強い自己意識をもとにした作品を多く残し、『斜陽』『走れメロス』などでも広く知られています。『人間失格』は晩年に発表された代表作で、戦後の不安や孤独感と重なりながら、読む者に強烈な印象を残してきました。作者自身の人生を連想させる要素を持ちながらも、単なる自伝ではなく、人間の弱さと疎外感を極限まで描いた作品です。

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