よだかの星
誰にも受け入れられない孤独を抱えた一羽が、痛みの果てに自分だけの光へたどり着こうとする。
🌙 夜の空。よだか、今日もしんどい
よだか
また見た目で引かれてる…つら…
🐦
🐥
小鳥たち
うわ、また来た。口でかすぎでしょ
🐥
小鳥たち
鳥界の空気、急に重くなるんだけど
※悪口が軽すぎるのに、刺さり方は深い
よだか
いや、僕べつに何もしてないんだが…
🐦
🦅 そこへ本家・鷹が登場
🦅
鷹
おい、その名前やめてくんない?
よだか
え、名前の件で直談判?
🐦
🦅
鷹
“たか”入りはこっちのブランドなんよ
🦅
鷹
今日からお前、市蔵な。札ぶら下げて全員に報告してこい
よだか
その改名イベント、地獄すぎる…
🐦
🦅
鷹
あさって朝までな。やらなかったら終わりね
※圧のかけ方が完全に空の支配者
よだか
なんでこんな嫌われるんだろ…助けても笑われるし…
🐦
よだか
しかも僕、虫を食べて生きてるんだよな…
🐦
※自分の痛みから、ようやく他の命の痛みに気づく深夜回
よだか
もう逃げよう。遠く、ものすごく遠くへ
🐦
🐟 弟の川せみのところへ
🐤
川せみ
兄さん、急にどうしたの
よだか
ちょっと遠くへ行く前に、顔見に来た
🐦
🐤
川せみ
それ、嫌な言い方やめてよ…
よだか
できれば、むやみに命を取らないでね。じゃあね
🐦
※別れのあいさつが静かすぎて逆に重い
☀️ 翌朝。まぶしさMAX
よだか
お日さま、そっち行かせて。焼けてもいいから
🐦
☀️
太陽
お前、夜の鳥だろ。来る場所ちがうかも
☀️
太陽
今夜、星に頼んでみな
よだか
昼の窓口ではなかったか…
🐦
✨ 夜。星々に直訴タイム
よだか
オリオンさん、どうか連れてってください
🐦
⭐
オリオン
今ちょっと忙しい
よだか
既読スルーに近い…
🐦
よだか
じゃあ大犬座さん、お願いします
🐦
🌟
大犬座
無茶言うなって。距離の桁、想像してみ
よだか
ですよね…
🐦
よだか
大熊星さんは…?
🐦
🌠
大熊星
少し落ち着け。冷たい水でも浴びてきなさい
※宇宙規模で返答が塩対応
よだか
じゃあ鷲の星さん…どうか…
🐦
🪶
鷲の星
星になるにも格ってものがあるよ
※最後のひと言が、地味に一番こたえる
よだか
もうだめかも…
🐦
💫 それでも、よだかは急上昇
よだか
それでも行く。どこまでも上へ
🐦
よだか
誰にも呼ばれなくても、僕は飛ぶ
🐦
🌌 空は深く、冷たく、青く光る
※拒まれても、笑われても、最後に自分を決めるのは自分だった
🩵 やがて一つの青い光がともる
よだか
……ここなら、もう大丈夫かもしれない
🐦
- ▶見た目で決めつける残酷さ
- ▶苦しみは他者の痛みに気づかせる
- ▶孤独の果てに見つかる静かな救い
宮沢賢治『よだかの星』のあらすじ
よだかは醜い見た目を理由に、他の鳥たちから嫌われ、あざけられて暮らしていました。さらに鷹からは名前まで変えろと迫られ、深く傷ついたよだかは、自分の生き方や命の重さについて思い悩みます。弟の川せみに別れを告げたあと、太陽や星々に助けを求めますが、どこにも簡単には受け入れてもらえません。それでも最後まで空へ向かって飛び続ける姿が、強い孤独と切実な願いを胸に迫るかたちで描かれます。
『よだかの星』の作者について
宮沢賢治(1896-1933)は、岩手を拠点に活動した詩人・童話作家で、自然・宗教観・弱いものへのまなざしを作品に色濃く刻んだ。『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』などで知られ、子ども向けの形をとりながら、大人にも深く響く主題を描いている。『よだかの星』には、賢治らしい自己犠牲、祈り、そして孤独な存在へのあたたかな視線が強く表れている。
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