手袋を買いに
こわいと教えられた相手の中に思いがけないやさしさを見つけたとき、世界は少しだけ広く見えてくる。
❄️ 冬の森、雪どっさり
子ぎつね
母ちゃん!目に何か刺さった!まぶしすぎる!
🦊
🐺
母ぎつね
刺さってないよ。雪がピカピカしてるだけだね
※雪デビュー、刺激が強すぎた
🌨️ 子ぎつね、雪ではしゃぐ
子ぎつね
うわ、雪ふわふわ!走るとキラキラ飛ぶ!
🦊
🌲 木の上の雪がドサッ
子ぎつね
ひゃっ!?今のなに!?森、急にびっくり演出してくるじゃん
🦊
※相手はただの木。だが初見には強い
子ぎつね
母ちゃん、おてて冷たい…ジンジンする…
🦊
🐺
母ぎつね
かわいそうに。今夜、町で手袋を買ってこようね
🌙 夜、親子で町の近くへ
子ぎつね
母ちゃん、あそこに星が落ちてる!
🦊
🐺
母ぎつね
あれは星じゃないよ。町の明かりだよ
🐺
母ぎつね
……人間はこわいから、本当は近づきたくないんだけどね
※過去のイヤな記憶がフラッシュバック。町、トラウマ会場
🐺
母ぎつね
坊や、片手を出して。人間の子の手に変えるよ
子ぎつね
え、なにこれ。手だけ急に別アカみたい
🦊
🐺
母ぎつね
帽子の看板がある店を探して、この人間の手を出すんだよ
🐺
母ぎつね
いい? こっちの狐の手は絶対だめ。人間にばれたら大変だから
子ぎつね
ふーん、了解。人間の手ね
🦊
🏘️ 子ぎつね、ひとりで町へ
※初めての町。看板が多すぎて情報量が雪より深い
子ぎつね
あれもこれも何の店…? でも帽子の看板はわかる!
🦊
🎩 帽子屋を発見
子ぎつね
こんばんはー
🦊
👨🌾
帽子屋
はいはい、どちらさま……ん?
※ここで子ぎつね、緊張のあまり痛恨の操作ミス
子ぎつね
このおててにちょうどいい手袋ください
🦊
👨🌾
帽子屋
……先にお金をください
子ぎつね
はい、これ
🦊
👨🌾
帽子屋
ちゃんとしたお金だ。じゃあ、子ども用の毛糸の手袋をどうぞ
子ぎつね
ありがとう!
🦊
※母の心配、まさかの無事通過
🏠 帰り道、ある家の窓の下
👩
人間の母
ねむれ ねむれ 母の胸に…
🧒
人間の子
母ちゃん、こんな夜は森の子ぎつねも寒いって鳴いてるかな
👩
人間の母
お母さん狐のお歌を聞いて、あったかく眠ろうとしてるでしょうね
子ぎつね
……母ちゃんに会いたい
🦊
※やさしい声は、種族をまたいで刺さる
🌲 森へ帰還
🐺
母ぎつね
坊や! 無事だったの!
子ぎつね
母ちゃん、人間ってそんなにこわくないよ!
🦊
🐺
母ぎつね
どうして?
子ぎつね
ぼく、まちがえて狐の手を出しちゃったの。でもちゃんと手袋くれた!
🦊
子ぎつね
ほら、あったかいよ!
🦊
🐺
母ぎつね
……ほんとうに、人間はいいものかしら
- ▶思い込みの向こうにやさしさがある
- ▶母の愛は種族をこえて似ている
- ▶知らない相手を決めつけない
新美南吉『手袋を買いに』のあらすじ
雪の森で暮らす子ぎつねは、冷たくなった手のために手袋が必要になります。母ぎつねは人間を恐れながらも、子どものために町へ行かせる決心をし、片手を人間の子どもの手に変えて店へ向かわせます。ところが子ぎつねは、教えられたのとは逆の狐の手を差し出してしまいます。それでも帽子屋は手袋を売り、帰り道に聞いた人間の親子のやさしい会話が、子ぎつねの心に新しい印象を残します。
『手袋を買いに』の作者について
新美南吉(1913-1943)は愛知県出身の童話作家で、短い生涯の中で日本児童文学に深い余韻を残した。代表作に『ごん狐』『手袋を買いに』があり、動物の視点を通して人間のやさしさや悲しみを描く作品で知られる。この作品には、素朴で美しい自然描写と、相手を一面だけで見ないまなざしがよく表れている。
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