Monogatalk物語 × 対話

坊っちゃん

夏目漱石

まっすぐすぎて空気を読めない青年が、ずるくて窮屈な大人の世界にぶつかりながら、自分の正直さだけは曲げずに突っ走る。
🏠 東京・坊っちゃんの家
坊っちゃん
学校の2階から飛べるか?って言われたから飛んだ
🧢
👔
何してんだお前
坊っちゃん
次は腰やらずに飛ぶ
🧢
※反省の方向がずっとおかしい
👵
坊っちゃんはまっすぐで良いご気性です
坊っちゃん
それ、ほめてる?
🧢
※家族に雑に扱われる中、清だけが全力で推してくる
🎓 なんとなく理科系の学校を卒業
📘
校長(前の学校)
四国の中学で数学教えない?月給40円
坊っちゃん
行きます
🧢
※また即決。人生のアクセルがずっと床まで踏まれている
👵
坊っちゃん…どうかご無事で。おみやげは笹飴がいいです
坊っちゃん
行き先そっちじゃないんだよな
🧢
🚢 四国到着
坊っちゃん
暑っ。あと田舎すぎん?
🧢
🍵
宿の下女
東京はよい所でございましょう
坊っちゃん
当たり前だろ
🧢
※初日から全方位にケンカ腰
坊っちゃん
茶代5円置いとく。驚け
🧢
※見栄の張り方が江戸っ子すぎる
🏫 学校初日
坊っちゃん
職員のあだ名、決めた
🧢
坊っちゃん
校長は狸、教頭は赤シャツ、英語教師はうらなり、数学主任は山嵐、画学はのだいこ
🧢
※初対面の印象をそのまま永久保存するタイプ
🟥
赤シャツ
教育者は品性が大事ですからね
坊っちゃん
なんか声も態度もやたらやわらかいな…逆にこわい
🧢
🗿
山嵐
君、今度遊びに来たまえ。アハハハ
坊っちゃん
豪快すぎるなこいつ
🧢
✏️ 授業スタート
🎒
生徒
先生、早口すぎるけん、もうちょいゆっくり頼む
坊っちゃん
江戸っ子だからこのテンポなんだよ。慣れろ
🧢
※教育は歩み寄りだが、この先生は走っている
🎒
生徒
先生、天ぷらそば4杯ってマジ?
坊っちゃん
なんで知ってんだよ
🧢
🖍️ 黒板に『天ぷら先生』
坊っちゃん
この学校、監視社会すぎるだろ
🧢
※団子を食えば『団子先生』、温泉で泳げば即バレ。町が狭いと情報網が強い
🌙 宿直の夜
坊っちゃん
ちょっと温泉だけ行って戻るか
🧢
※宿直の『ちょっと』はだいたい問題になる
坊っちゃん
布団の中、虫まみれなんだけど!?
🧢
🏃
寄宿生
知らんがな
坊っちゃん
この学校、謝る文化ないのか…
🧢
🥁 深夜、寄宿舎が大騒ぎ
坊っちゃん
おい夜中だぞ!!寝ろ!!
🧢
※生徒は逃げ足だけ一流。先生だけが廊下で徹夜するはめに
🍶 送別会
🗿
山嵐
うらなり君はここよりましな所へ行ける。むしろ祝うべきだ
坊っちゃん
それな。よく言った
🧢
🟥
赤シャツ
彼を失うのは実に残念です
※お前が言うな選手権、圧倒的優勝
🎨
のだいこ
宴だ宴だ〜
坊っちゃん
うらなり君だけ全然楽しくなさそう…
🧢
🕵️ 赤シャツの裏を取る作戦
🗿
山嵐
温泉町の宿を張る。赤シャツが芸者と会う証拠を押さえるぞ
坊っちゃん
そういうの待ってた
🧢
※正面突破しか知らない男が、ついに潜伏捜査に参加
🌃 深夜の張り込み成功
🎨
のだいこ
邪魔者は追っ払ったでげす
🟥
赤シャツ
強がるばかりで策がないからね
坊っちゃん
うわ、感じ悪っ
🧢
🗿
山嵐
現行犯、確保だ
🥚 夜明けの杉並木
🗿
山嵐
教頭のくせに何してる
🟥
赤シャツ
証拠でもありますか
坊っちゃん
あるよ。あとこれもある
🧢
💥 卵が飛ぶ
🎨
のだいこ
ちょ、顔が黄身まみれでげす!!
※芸術家、朝から食材になる
🗿
山嵐
天誅だ。これで少しは懲りろ
坊っちゃん
おれも逃げも隠れもしない。文句あるなら来い
🧢
🚂 東京へ帰還
坊っちゃん
清、帰ったぞ。もう田舎はこりごりだ
🧢
👵
坊っちゃん、ようお帰りなさいませ
※最後にいちばん安心できる相手のところへ戻る。暴れん坊にも帰る場所は必要
  • まっすぐすぎる人間は生きづらい
  • ずるさだらけの世の中で本音は貴重
  • 清の愛情が全部持っていく

あらすじ

江戸育ちの坊っちゃんは、無鉄砲で短気だが裏表のない青年です。四国の中学校に数学教師として赴任した彼は、校長の「狸」、教頭の「赤シャツ」、同僚の「山嵐」や「うらなり」ら、ひと癖もふた癖もある人々と出会います。生徒のいたずらや土地の陰湿な空気に振り回されるうち、坊っちゃんは学校の裏で動く人間関係や不正に気づいていきます。持ち前の正義感と短気さで騒動を起こしながらも、最後まで自分の筋を通そうとする姿が痛快です。

作者について

夏目漱石(1867-1916)は明治を代表する小説家で、『吾輩は猫である』『こころ』『三四郎』などで知られます。『坊っちゃん』は松山の中学校で教師を務めた自身の体験が下敷きになっており、地方社会の閉鎖性や人間関係の駆け引きを、ユーモアと風刺をまじえて描いた作品です。明治の近代化のただ中で、理想と現実のずれを軽快に見せる漱石初期の代表作の一つです。

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