吾輩は猫である
名前もない一匹の猫の目を通すと、まじめな人間社会が急におかしく見えてくる。
🐈 薄暗い場所で発見された子猫、チャット参加
猫
吾輩は猫である。名前はまだ無い。てか、誰か名付けて?
🐈
※開幕からアイデンティティがふわふわしている。
📚
書生
なんか鳴いてるな。拾うか
猫
人間って顔つるつるなんだな…やかんみたい…
🐈
※第一印象がだいぶ辛口。
🌿 気づいたら笹やぶに放置
猫
え、兄弟も母もいないし、いきなり外なんだが?
🐈
猫
お腹すいた…とりあえず人間のにおいする方へ行く…
🐈
🏠 とある家の台所に侵入
🧹
おさん
ちょっ、この子猫また来た!外!
猫
投げられたんだが???
🐈
🧹
おさん
台所ガード、何回でもやるからね
※入店拒否されても再入店するメンタル、なかなか強い。
👓
苦沙弥先生
そんなら、まあ家に置いてやれ
猫
採用きた。ここ、吾輩の家ってことで。
🐈
猫
で、この主人なんだが、教師らしい。
🐈
猫
しかし実態は、書斎にこもって昼寝→本によだれ→また昼寝、である。
🐈
※世間では勉強家、猫から見れば寝るのが上手い人。
👓
苦沙弥先生
教師ってつらい…ほんとつらい…
猫
こんなに寝ててつらいなら、吾輩でも教師できそう。
🐈
🛏️ 夜、子どもの寝床にもぐりこむ猫
🧒
子ども
猫きたあああああ!!
👓
苦沙弥先生
夜中に何事だ…って、お前か
※癒やしを求めて寝床に入った結果、騒音案件として処理される。
猫
人間を観察して思った。あいつら、だいぶ自分勝手。
🐈
🤍
白君
人間ってほんと冷たいよ。うちの子猫たちもひどい目にあってさ…
🧡
三毛君
しかも、こっちが見つけた食べ物まで平気で持ってくんだよね
猫
まあまあ。人間だって永遠に調子いいわけじゃなかろう。猫の時代、待とうぜ。
🐈
※妙に達観している無名猫。
👓
苦沙弥先生
今月の給料日、決めた。今日から絵を描く。
猫
また始まったな。俳句、詩、英語、弓、謡、ヴァイオリン…全部つまみ食いするタイプ。
🐈
🎩
迷亭
絵は想像だけじゃダメ。自然を写しなよ、自然を。
👓
苦沙弥先生
なるほど!写生か!それだ!
🎨 翌日、縁側で昼寝中の猫を写生
猫
なんか後ろでカサカサしてると思ったら、吾輩がモデルらしい。
🐈
猫
いや待て、色おかしくない? 吾輩そんな謎色してないし、目も消えてるんだが。
🐈
※写実とは何か、猫の方が先に考え始めた。
猫
悪いけど、ちょっとトイレ…
🐈
👓
苦沙弥先生
この馬鹿野郎!
猫
いや、こっち散々つきあったんだが???
🐈
🌿 庭で巨大な黒猫と遭遇
🐾
車屋の黒
おめえ、どこの猫だ
猫
教師の家にいる。吾輩は猫である。名前はまだない。
🐈
🐾
車屋の黒
教師んちか。なるほど、やせてるな
猫
で、君は?
🐈
🐾
車屋の黒
俺ぁ車屋の黒よ。この辺じゃちょいと知られた顔さ
※だいぶ圧が強い。だが猫界の情報通でもある。
🐾
車屋の黒
人間ってのはさ、こっちが捕った鼠まで持ってって金にするんだぜ。ちゃっかりしてるよな
猫
なるほど…。じゃ、吾輩は鼠は取らん方向でいく。平和主義で。
🐈
- ▶人間観察はだいたい辛口になる
- ▶賢そうな人ほど妙にこじらせる
- ▶名前がなくても猫は猫なりに達観している
あらすじ
生まれも育ちもあやふやな一匹の猫は、ある教師の家にもぐり込み、そのまま居つくことになる。猫は無口で偏屈な主人・苦沙弥先生や、その家族、近所の猫たちを観察しながら、人間という生き物の妙なところを次々に見つけていく。先生の見栄や怠け癖、家の中の小さな騒動、近所づきあいまで、すべてが猫の目には少し滑稽で少し皮肉に映る。物語は、名もない猫の名調子の語りによって、日常の何気ない出来事をおかしみに変えていく。
作者について
夏目漱石は明治を代表する小説家で、近代化の中で揺れる人間の不安や滑稽さを、知性とユーモアを交えて描いた。『吾輩は猫である』は漱石の出世作で、教師の家に住みついた猫の語りという独特の形式によって、当時の知識人社会や家庭生活を風刺的に映し出した作品である。新聞連載によって人気を集め、のちの漱石文学の方向を決定づけた重要作として知られる。