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案頭の書

芥川竜之介

怪談も教訓話も色事の冒険も、きれいごとを信じた瞬間に現実の苦さでひっくり返される。
📚 芥川、机の上の変な本を発見
芥川
ちょっと妙な本見つけた。題名からしてクセ強い
🖋️
📖
古今実物語
怪談っぽい話を集めました。なお、中身はわりと現実です
※怪談の顔して入ってくるが、帰るころには人間の業だけが残るタイプ
芥川
まずはこれ。幽霊が札を怖がる話…かと思ったら違う
🖋️
🏡 ある農家で修羅場発生
👘
兵右衛門の妻
あの下働きの娘、気に入られすぎでは?
🧑
下男
報酬あるなら引き受けます…って、だいぶ危ない話だな
🌾 娘、池に落とされる
🚶
通りがかりの男
池から呼ばれたんだけど!?夜のイベントとしては重すぎる
👩
家に仕返ししたい。でも門のお札が邪魔。ちょっと外して
※知らない女の復讐代行に秒で協力するの、判断が雑すぎる
🚶
通りがかりの男
了解。札はがしとく
🏮 家の中、大騒ぎ
🚶
通りがかりの男
で、なんで俺まで一緒に逃げてるんだ…
芥川
しかも最後、よく話したら幽霊じゃないっぽいんだよね
🖋️
※怪異を期待した読者、人間の段取りの悪さを見せられて終了
芥川
次は親孝行の人に奇跡が…と思いきや、妙に世知辛い
🖋️
❄️ 雪の中、母がたけのこを食べたがる
👨‍🌾
三八
この季節にたけのこ!?無理ゲーでは
👵
三八の母
でも食べたいんだよねえ
🪣 道ばたに謎の桶
👨‍🌾
三八
え、塩漬けのたけのこ入ってる。ピンポイント救済すぎる
※天の助けというより、誰かの落とし物で人生が回る
芥川
で、親孝行したから幸せになりました、で終わらないのがこの本
🖋️
👨‍🌾
三八
家計きつい。娘に働きに出てもらうしか…
👧
行ってくる。家のためだし
🏙️ 大阪で一発逆転
芥川
そしたら急に暮らしが豪華になる。展開の角度がすごい
🖋️
※美談の看板を掲げつつ、裏では世の仕組みがにじみ出る。笑うしかない
芥川
この作者、やたら現実に引き戻すのがうまい。しかも少し意地が悪い
🖋️
📖
古今実物語
夢を見せてから足元の泥を見せる。それが持ち味です
芥川
ただ、理屈っぽい章はちょっと雑談感あるな
🖋️
※切れ味のある皮肉屋だが、論戦になると急に近所の議論みが出る
芥川
もう一冊。題名からしてだいぶ元気な本がある
🖋️
📘
魂胆色遊懐男
小さい男が大冒険します
⛰️ 山で仙女に遭遇
🧒
大豆右衛門
薬飲んだらめっちゃ小さくなったんだけど!?
🧚
仙女
安心して。かなり都合よく動けるサイズです
※説明が雑なのに本人は納得して進む。物語のエンジンが強い
🏠 こっそり屋敷に侵入
🧒
大豆右衛門
よし、寝所に到着。計画どおり…のはず
🧒
大豆右衛門
って、相手まちがえた!!それ姉!?
👩
何してるの。ほんとに何してるの
※奇想天外の能力を得ても、やらかしは人間サイズのまま
芥川
このへん、ばかばかしさが全力でいい
🖋️
芥川
古い読み物って、上品なふりして急に変な角度から刺してくるんだよな
🖋️
  • 怪談より人間のほうが妙
  • 皮肉は昔の読み物でもキレ味十分
  • 古本のクセは読むと癖になる

芥川竜之介『案頭の書』のあらすじ

『案頭の書』では、机上の古書を手がかりに、芥川龍之介が江戸時代の読み物を紹介しながら、その妙味を批評していく。前半では『古今実物語』を取り上げ、幽霊話や孝行話のように見える物語が、実は超自然ではなく生々しい現実や皮肉で成り立っていることを指摘する。後半では『魂胆色遊懐男』という奇抜な小説に触れ、小さくなった主人公の荒唐無稽な冒険に笑いと活気を見いだす。古い通俗文学の俗っぽさ、残酷さ、おかしみを通して、読むことそのものの楽しさが立ち上がる。

案頭の書』の作者について

芥川龍之介(1892-1927)は、大正期を代表する作家で、『羅生門』『鼻』『河童』などで知られる。古典や説話、海外文学への深い関心を持ち、創作だけでなく、古書や文学作品を読み解く評論・随筆にも鋭い感覚を発揮した。『案頭の書』は晩年に書かれた文章で、江戸の通俗読本を材料にしながら、芥川らしい皮肉と鑑賞眼がよく表れている。

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