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アグニの神

芥川竜之介

魔法めいた恐怖に閉じ込められた少女を救おうとする夜の攻防が、現実と怪異の境目をぞくりと揺らす。
🌃 上海のうす暗い家の二階
🔮
印度人の婆さん
占い? 最近みんな礼がしょぼいんだよね
💼
亜米利加人の商人
じゃ、とりあえず前金どーん。日米がいつぶつかるか見てくれない?
🔮
印度人の婆さん
明日来な。うちの占い、外したことないから
※現金が出た瞬間、接客態度が春になった
🔮
印度人の婆さん
恵蓮、今夜0時にアグニ様やるよ。しくじるなよ
妙子
……今夜ですか
👧
🔮
印度人の婆さん
ぼーっとしてんじゃないよ。次ミスったらただじゃ済まないからね
🪟 窓の外に妙子が目をやる
※助けを待つ目をしている。だいたいこういう時、外に運命の人がいる
🚶 通りがかった遠藤、二階を見る
🧑
遠藤
え、あの子……妙子さんじゃないか?
🛺
車夫
あそこは占い婆さんの家だよ。近所じゃ魔法まで使うって噂さ
🧑
遠藤
なるほど、厄介MAXってことね
🏃 遠藤、家に突入
🧑
遠藤
占いを頼みに来た。ついでに聞くけど、うちのお嬢さんどこにいる?
🔮
印度人の婆さん
知らないねえ。そんな子、見たこともないよ
🧑
遠藤
さっき窓にいたでしょ。しかも俺の主人は香港の領事だ
🧑
遠藤
ごまかすなら、ちょっと強めにいくよ
🔫 遠藤、ピストルを向ける
🔮
印度人の婆さん
へえ、元気だねえ
ピストル、ぽろり
🧑
遠藤
は? 今なにした?
🔮
印度人の婆さん
お前さん、うちでイキる場所まちがえてるよ
🧹 ごみが火花になって遠藤に襲う
🧑
遠藤
熱っ!! それ反則だろ!!
※正面突破、開始5分で終了
🌙 その夜、家の前
🧑
遠藤
警察は頼りづらい。かといって婆さんは魔法持ち。詰んだか?
📄 窓から紙切れが落ちる
🧑
遠藤
手紙!? 妙子さんからだ!
妙子
今夜、わざと神が乗り移ったふりをします。朝また来てください
👧
🧑
遠藤
子どもにこんな無茶させる状況、ほんと笑えないな……でも行くしかない
🕛 12時が近づく
🕯️ 部屋の灯りが消え、香の匂いが広がる
📚 部屋の中、儀式スタート
🔮
印度人の婆さん
アグニの神よ、どうかお告げを……
妙子
お願い、眠らないで……今だけは……
👧
※気合いで起きていたい時ほど、睡魔は仕事が早い
🚪 遠藤、鍵穴からのぞく
妙子
……いや、おれはお前の願いは聞かない
👧
🧑
遠藤
え、すご。演技うま……いや声どうなってる?
妙子
その子を今夜のうちに返せ。さもないと罰を下す
👧
🔮
印度人の婆さん
はっ、私をだませると思ったのかい。そんな指示、神様が出すもんかね
🔪 婆さん、ナイフを突きつける
🧑
遠藤
まずい!!
妙子
お前にはまだわからないのか。炎の声に逆らう気か
👧
🔮
印度人の婆さん
この子……まだ強情を……!
💥 遠藤、扉を体当たりで破ろうとする
※こういう時の鍵、びっくりするほど本気で仕事する
😱 部屋の中から叫び声
🚪 ついに扉が壊れる
🧑
遠藤
妙子さん! しっかりしてください!
妙子
遠藤さん……私、寝ちゃって……計画だめだったわ
👧
🧑
遠藤
いや、ちゃんとやれてた。というか、かなり本格派だった
妙子
え? 私、何て言ったの?
👧
🩸 机の下に婆さんが倒れている
妙子
お婆さん……どうして……?
👧
🧑
遠藤
俺じゃない。これは……
🧑
遠藤
今夜ここへ来たアグニの神の仕業、ってことにしておこう
  • 理屈で勝てない相手にも逆転はある
  • 見えない力より人の勇気が怖い
  • 怪異は最後まで説明しきれないから強い

芥川竜之介『アグニの神』のあらすじ

上海で行方不明の領事の娘・妙子を見つけた書生の遠藤は、彼女を閉じ込めるインド人の占い師の老婆に立ち向かう。老婆はアグニの神の名を使って予言を行い、妙子をその儀式に利用していた。妙子は遠藤に密かに助けを求め、神が乗り移ったふりで老婆を脅そうと計画する。だが儀式の夜、事態は二人の思惑を超える不気味な結末へ転がっていく。

アグニの神』の作者について

芥川龍之介(1892-1927)は、大正期を代表する短編小説の名手で、『羅生門』『鼻』『地獄変』などで知られる。中国や西洋の説話、異国趣味、心理の揺らぎを取り入れた作品を多く書き、『アグニの神』にもその幻想性と緊張感が色濃く表れている。怪奇と理知がせめぎ合う構成は、芥川作品の魅力を味わううえで格好の一編である。

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