智恵子抄
ほんとうの空を求めたひとりの女性と、その存在に生涯を変えられた者の愛が、詩のかたちで脈打ちつづける。
📖 詩集『智恵子抄』をLINE化
光太郎
智恵子、東京の空どう?
🧑🎨
👩
智恵子
ここ、ほんとの空がないんだよね
光太郎
え、空あるじゃんって思ったけど…そういう話じゃないか
🧑🎨
※都会の空はある。だが心が深呼吸できる空とは限らない。
👩
智恵子
阿多多羅山の上の空がね、ほんとの空なの
光太郎
その言い方、ずるいな。景色まで好きになるやつじゃん
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⛰️ 二本松の記憶
光太郎
君はほんと、世間より自然のほうと話が合うよな
🧑🎨
👩
智恵子
人より鳥とか風のほうが気楽かも
※対人関係をログアウトして、空と直接つながるタイプ。強い。
🎨 アトリエと生活
光太郎
金ないけど、石炭は焚こう。工房まで寒くしたくない
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👩
智恵子
うん。ごはん質素でも、仕事は止めたくないね
光太郎
嵐の夜の晩ごはんでも、君となら妙にうまいんだよな
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👩
智恵子
それはお腹がすごく空いてるだけでは?
※愛と空腹、どちらも作品を大きくする。たぶん。
光太郎
君がいると、自分の中のまだマシな部分を信じられる
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👩
智恵子
あなた、ほんとはもっとまっすぐだよ
光太郎
その評価、本人がいちばん戸惑ってます
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※全肯定してくれる相手、人生のレアアイテム。
🌊 九十九里浜
👩
智恵子
見て、千鳥が来た。ちいちいって呼んでる
光太郎
ほんとに友達みたいに集まってくるな
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👩
智恵子
この子たち、話が早いの
※人間の会話はややこしい。鳥との会話はフィーリングで突破。
光太郎
君がどんどん遠い場所に行く気がして、きれいで、つらい
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✂️ 病院での切り絵
光太郎
この切り絵、すごいな…こんなの作ってたの?
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👩
智恵子
うん、見せたかったの
光太郎
ちゃんと君の色だ。やさしくて、強くて、自由だ
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※言葉が届かなくなっても、作品は既読をつけてくる。
🍋 レモンの夜
光太郎
レモン、持ってきたよ
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👩
智恵子
……それ、ちょうだい
👩
智恵子
すごくいい香り
光太郎
その一瞬、昔の君がまっすぐ戻ってきた気がした
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※たった一つの果実が、記憶と命の扉をそっと開ける夜もある。
🌌 その後
光太郎
君はいなくなったのに、まだどこにでもいる
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光太郎
山の風にも、朝の光にも、作品の手ざわりにもいる
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光太郎
だから今日も、ちょっと相談しながら生きてる
🧑🎨
※喪失は終了通知じゃない。ときどき更新される、終わらない同居である。
- ▶愛は相手を見抜く力になる
- ▶自然への渇きは魂の叫びでもある
- ▶失った人は記憶の中で生き続ける
高村光太郎『智恵子抄』のあらすじ
『智恵子抄』は、高村光太郎が妻・智恵子との日々を詩と散文で綴った作品群である。都会に生きながら「ほんとの空」を求める智恵子の感受性、貧しさの中でも芸術と愛を支え合う二人の生活、そして智恵子の病と別れまでが、断片的な詩の積み重ねによって浮かび上がる。後半では、喪失の悲しみだけでなく、亡き後もなお智恵子が生の中に息づく感覚が描かれる。恋愛詩であり、鎮魂の書であり、人が誰かを深く思い続けることの記録でもある。
『智恵子抄』の作者について
高村光太郎(1883-1956)は、彫刻家・詩人として近代日本を代表する芸術家で、『道程』などでも知られる。西洋美術の影響を受けながら、日本語の近代詩に力強い口語表現を持ちこんだ。『智恵子抄』は、妻・長沼智恵子との結婚生活、彼女の病、死後の追想を長年にわたって書き継いだ作品群で、光太郎文学の中心をなす一冊である。
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