Monogatalk物語 × 対話

一期一会

いちごいちえ

一期一会とは、その出会いや時間は一生に一度のものだと考えて、人との縁やその瞬間を大切にすることを意味する四字熟語です。
雨の日のカフェ。相席になった2人。
ミナト
あ、どうぞどうぞ。この席、空いてます! てか急な土砂降りやばいですね。
📘
🎧
ソラ
助かります〜。駅まで走ったのにびしょびしょです笑
※見知らぬ2人、天気トークからスタート。王道。
ミナト
こういう偶然の出会いって、なんかいいですよね。まさに“一期一会”って感じ。
📘
🎧
ソラ
お、急にいい言葉出た! でも一期一会って、正確にはどういう意味なんですか?
ミナト
一生に一度の出会いと思って、その瞬間や相手を大切にしようって意味です。今日この相席も、もう二度とないかもしれないし。
📘
🎧
ソラ
なるほど。“たまたま会ったし別にいっか”じゃなくて、“今この時間、ちゃんと大事にしよう”ってことか。
※理解が早い。こういう人、たぶんノートもきれい。
ミナト
もともとは茶道の考え方で、同じ集まりは二度と完全には再現できないっていう感覚があるらしいです。人も季節も空気も、全部その日限り。
📘
🎧
ソラ
え、深っ。じゃあ友だちとのごはんとか、ライブとか、卒業式とかにも使えそう。
ミナト
使えます使えます。ちょっと丁寧で前向きな言葉だから、あいさつ文とかスピーチでもよく合います。
📘
🌤️ 30分後。雨がやみ、店を出る時間。
🎧
ソラ
なんか、もう普通に解散するのちょっと惜しいですね。さっきまで他人だったのに。
ミナト
それも一期一会の面白さかもですね。続く縁でも、ここで終わる縁でも、“この時間は一回きり”ってことは変わらないし。
📘
🎧
ソラ
よし、じゃあ今日の相席、ちゃんと覚えときます。雨の日に四字熟語まで学べるとは。
ミナト
自分もです。ではまた、どこかで。…いや、“また”があってもなくても、今日が大事ってことですね。
📘
※きれいに締めた。雨宿り、成功。
  • 一期一会=一生に一度の出会いと思って大切にする心
  • 茶道に由来し、その場・その時間のかけがえのなさを表す
  • 出会いだけでなく、行事・時間・体験にも使える

使い方

人との初対面の場面はもちろん、送別会、卒業式、旅行、ライブなど「同じ瞬間は二度とない」と感じる場面で使われます。やや丁寧で前向きな響きがあり、スピーチやあいさつ文にも向いています。日常会話でも使えますが、軽すぎるノリより、出会いや時間をしみじみ大切にしたい場面で使うのが自然です。

例文

  • 旅先で出会った人との会話も一期一会だと思うと、いつもより丁寧に接したくなる。
  • 卒業式の日、先生は『今日という一期一会の時間を大切にしてください』と話した。
  • 茶会では一期一会の心を忘れず、目の前の客人に誠意を尽くすことが大切とされる。
  • ライブは毎回雰囲気が違うから、まさに一期一会の体験だ。

由来

一期一会は、茶道の世界で大切にされてきた言葉です。もともとは、茶会の一座建立において、同じ顔ぶれ・同じ季節・同じしつらえが完全に再びそろうことはないという考え方を表しました。江戸時代の茶人・井伊直弼が著した『茶湯一会集』でもこの精神が説かれ、現在では茶道に限らず、人との出会いや一度きりの機会全般を大切にする意味で広く使われています。

よくある誤用

『一生に一度しか会えない』と断定する意味で使うのは少しずれています。正しくは、たとえまた会う可能性があっても、『この瞬間は二度とない』という気持ちで相手や時間を大切にする、という意味です。

© Monogatalk